― 強い店長は、“人を呼ぶ人”ではなく、“人を動かす人”である ―
「最近、集客は悪くないんです」
でも、
「売上が伸びない」
こういう悩み、
店舗現場ではよくあります。
広告は打っている。
SNSも更新している。
来店もある。
それなのに、
売上が伸びない。
このとき、
疑うべきものがあります。
それが、
成約率
です。
つまり、
「来てくれた人が、どれだけ実際に購入・利用しているか」
です。
どれだけ多くの人が店の前を通っても、
どれだけ多くの人がサイトを見ても、
どれだけ多くの人が来店しても、
“選ばれなければ”売上にはなりません。
今日は、
店長育成における「成約率」について考えてみたいと思います。
そもそも成約率とは何か
ActionCOACHの「5 Ways」では、
売上を次の式で考えます。
売上 = 見込客数 × 成約率 × 平均客単価 × 平均購入回数
この中で、
成約率とは、
「接点が成果に変わる割合」
です。
例えば、
100人来店して、
30人が購入したら、
成約率は30%です。
100人が問い合わせて、
50人が予約したら、
50%です。
つまり、
「来てくれた人を、どれだけお客様に変えられたか」
が成約率です。
なぜ店長に「成約率」の視点が必要なのか
「営業は営業部の仕事」
そう考える人もいます。
でも、
店舗では違います。
店長は毎日、
来店客と接しています。
つまり、
成約の最前線
にいます。
入口をつくるのが集客なら、
成約率は、
入口から出口へ導く力
です。
これを改善できる店長は強い。
成約率が弱い店に起きること
① 集客コストが無駄になる
せっかく広告を打っても、
買われなければ赤字です。
② スタッフが疲弊する
「忙しいのに売上が伸びない」
これはつらい。
③ 値下げ依存になる
売れないから値下げ。
危険です。
店長現場での「成約率」とは何か
店長が関わる成約率は、
営業マンの「クロージング」だけではありません。
例えば、
① 来店率
予約した人が実際に来るか。
ノーショー対策です。
② 入店率
店前を通った人が入るか。
看板・入口・外観が影響します。
③ 注文率
入店した人がどれだけ注文するか。
メニュー設計が関係します。
④ 回転率
飲食店なら重要です。
同じ席で、
何組対応できるか。
⑤ 提案率
追加提案できているか。
デザート。
ドリンク。
アップセル。
⑥ 予約率
次回予約につながるか。
つまり、
成約率とは、
「各接点で人を前に進める力」
です。
成約率は他のKPIとどうつながるか
ここが重要です。
見込客数との関係
人を集めても、
成約率が低ければ意味がありません。
穴の空いたバケツです。
平均客単価との関係
成約したあと、
どれだけ価値を届けるか。
アップセルです。
平均リピート回数との関係
初回成約がなければ、
リピートはありません。
成約率は入口です。
つまり、
成約率は、
売上の変換装置
です。
店長が改善できる成約率ポイント
① 第一印象
笑顔。
挨拶。
清潔感。
最初の3秒で決まります。
② 説明力
分かりやすいか。
難しい説明は、
離脱につながります。
③ 提案力
「これがおすすめです」
と言えるか。
迷わせないこと。
④ 待ち時間
待つほど離脱します。
スピードも成約率です。
⑤ クロージング
「次回予約されますか?」
最後に聞く。
意外と重要です。
ActionCOACHメソッドでの「成約率」
ActionCOACHでは、
「Don’t just generate more leads.
Convert more of the leads you already have.」
(もっと集める前に、今ある見込客をもっと成約させよう)
と言います。
これは重要です。
広告費を増やす前に、
まず、
今の接点を改善する
のです。
なぜ店長は成約率改善が苦手なのか
理由は3つあります。
① 「売り込み」と勘違いする
成約率改善は、
押し売りではありません。
迷いを減らすことです。
② 数字を見ていない
来店数は見ても、
購入率を見ていない。
③ 接客を感覚でやっている
再現性がありません。
店長に「成約率」を育てる3つの方法
① 数字を見える化する
来店数。
注文数。
予約数。
まず測る。
② 良い接客を標準化する
トップスタッフの言葉を共有する。
③ 離脱ポイントを探す
どこで人が止まるか。
そこに改善点があります。
店長の役割は「現場責任者」から「変換率設計者」へ
これからの店長に必要なのは、
来店対応
だけではありません。
必要なのは、
接点を成果に変えること
です。
来てもらう。
選んでもらう。
注文してもらう。
また来てもらう。
これができる店長は強い。
つまり店長は、
「現場責任者」
ではなく、
成約設計者
なのです。
最後に
売上を伸ばしたいとき、
私たちはつい
「もっと人を呼ぼう」
と考えます。
でも、
その前に考えるべきは、
「今来ている人を、もっと選ばれる状態にできているか」
です。
もし今、
「集客しているのに売上が伸びない」
と感じているなら、
ぜひ、この問いを投げてみてください。
「来てくれたお客様は、どこで“買わない”を選んでいるのでしょうか?」
その問いから、
店長は“対応する人”から“成果をつくるリーダー”へ変わり始めます。


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